温泉療法の特徴

秩父温泉 満願の湯

 

アトピー治療のひとつとして温泉療法がお勧めというのは、まずは薬のように副作用の心配が全くないことが挙げられます。

 

温泉療法を用いる利点は基本的には脱ステロイドを目指しているという点で、その過程での温泉利用が有効なのは間違いありません。

 

もともとアトピー性皮膚炎の治療では皮膚を清潔な状態に保つことが第一ですから、これにも適していますし、新鮮な血液を全身に送って体の新陳代謝を促すことができるのもメリットです。

 

又、アトピーの原因のひとつには皮膚の細菌があり、皮膚の細菌の中でも特にブドウ球菌がアトピーを引き起こしますが、酸性の温泉はブドウ球菌に対する殺菌効果が高いともされています。

 

実際に関東地方では、埼玉県の「秩父温泉 満願の湯」(単純硫黄、低張性、高アルカリ、冷鉱泉)や、関東唯一の天然温泉である「百観音温泉(源泉かけ流し、塩化物泉)、千葉県の「成田の命泉 大和の湯」(塩化物炭酸水素塩)、神奈川県の「湯河原温泉 ままねの湯」(弱アルカリ性低張性高温泉)、「三浦マホロバ温泉」(塩化物強食塩泉)」などが紹介されており、アトピーの温泉治療に使われているようです。

 

又、温泉湯治療法は一日に3~4回程度でトータル入浴時間を2時間以上にすると効果が上がるとされており、時間的な余裕を作って治療に臨んでください。